超音波検査

体に無害で無痛な超音波
(エコー)検査とは?

体に無害で無痛な超音波(エコー)検査とは?超音波とは、人の耳ではきこえない領域(20.000Hz以上)の周波数のことを指します。この超音波を利用したのが、「超音波検査」です。「エコー検査」と呼んだり、単に「エコー」と呼ぶこともあります。
超音波検査では、プローブという機械から超音波を発信し、身体の内側の臓器に跳ね返ってきた信号を捉えて画像化します。これにより、甲状腺、頚動脈、心臓、乳腺※、腹部、血管(頚動脈・下肢動静脈)などの臓器の異常を調べることができます。
そして超音波検査の特徴として、「レントゲン検査・CT検査のような放射線被ばくが一切ない」という点があります。また、部位によってプローブを押し当てることはありますが、基本的に注射のような鋭い痛みはありません。
妊娠している方や、お子様でも安心して受けられる検査です。
※乳腺と下肢動静脈は土曜日のみ実施可能です

土曜日午前中は超音波検査技師が担当

奈良県内の基幹病院で活躍中の超音波検査技師による超音波検査

身経験豊富な検査技師が担当することで病変の早期発見に役立つことが期待できます。
尚、いままで当院では出来なかった 乳腺エコー下肢の動静脈のエコーなども実施可能です。
ご希望の方は診察の際、医師にご相談ください。

短所もある?特徴について

長所

基本的に痛みがない

身体の外から超音波をあてる検査であるため、基本的に痛みはありません。
※部位によっては、プローブを押し当てることがあり、その場合は多少の不快感があります。

放射線被ばくが一切ない

検査での放射線被ばくが、超音波検査には一切ありません。
妊娠中の方、お子様でも安心して受けられます。また検査頻度を気にする必要もありません。

リアルタイムで画像を
確認できる

リアルタイムで画像がモニターに映し出されるため、医師がその場で分かりやすく説明を行うことが可能です。

短所

部位によっては観察できない

すい臓など、身体の深い位置にある臓器については、全体的・部分的に観察できないことがあります。

超音波検査でわかること

超音波検査でわかること超音波検査の目的は、身体の内部の状態がどのようになっているかを調べることです。骨・空気に遮断されていない多くの臓器を観察できます。
具体的な臓器としては、甲状腺、頚動脈、心臓、肝臓、腎臓、膵臓、脾臓、胆嚢、大動脈などが挙げられます。これらの臓器の大きさ・形態だけでなく、腫瘍や石灰化の有無や血流の状態、動脈硬化まで調べることができるのが、超音波検査です。

当院の超音波検査について

甲状腺エコー

のどぼとけのすぐ下にある、蝶のような形をした臓器「甲状腺」を観察します。
甲状腺の大きさ、腫瘍の有無、リンパ節の腫れなどが分かります。発見できる疾患としては、バセドウ病(甲状腺機能亢進症)、橋本病(甲状腺機能低下症)、甲状腺炎、甲状腺腫、甲状腺がんなどが挙げられます。

注意事項

  • 甲状腺エコーをご希望の場合には、首元の開きやすい服装でお越しください。ボタンを外して首元を開けるシャツなどが適しています。

頸動脈エコー

「頚動脈(首の動脈)」を観察します。
動脈硬化およびプラークの有無などが分かります。動脈硬化やそれに伴う心筋梗塞・脳梗塞・大動脈解離のリスクの判定に役立ちます。

注意事項

  • 頚動脈エコーをご希望の場合には、首元の開きやすい服装でお越しください。ボタンを外して首元を開けるシャツなどが適しています。
  • ネックレスは外していただきます。

心臓エコー

心臓の動き、大きさ・厚さ、ポンプ機能、弁の状態などを観察・評価します。
発見できる疾患としては、狭心症や心筋梗塞、心臓肥大、心拡大、拡張型心筋症、肥大型心筋症、弁膜症などが挙げられます。

注意事項

  • 身体の左側を下にして、横向きになって検査を行います。肺の影響により観察が難しい場合など、呼吸方法について指示を出すことがあります。

腹部エコー

肝臓や膵臓、胆嚢、腸管、腎臓、脾臓、子宮・卵巣などを観察します。
各臓器の腫瘍、結石、脂肪肝などの発見に役立ちます。

注意事項

  • 消化器の観察を含むため、検査前の食事制限が必要です。基本的に胃内を空(から)にしておく必要があります。
  • 多数の臓器を観察するため、その臓器に応じて、体勢を変えたり、呼吸方法について指示を出すことがあります。

乳腺エコー

超音波を利用して乳腺の状態を観察する検査です。
乳房内における腫瘤の有無、大きさ、性状などが確認できます。
同時に、これらの腫瘤が良性疾患(線維腺腫、のう胞)か悪性疾患(乳がん)かをある程度判別することも可能です。

注意事項

  • 上半身の服を脱いでいただくため、着脱しやすい服でお越しください。
  • 万一ジェルがついても洗える服でお越しください。
  • ネックレスは外していただきます。

血管エコー(下肢静脈・動脈)

下肢静脈エコー検査は、足全体に超音波を利用して、静脈の太さや形態、血栓の有無などを詳細に把握することが可能です。
下肢静脈は深部静脈と表在静脈から成り立っており、症状や疾患によって検査の内容や所要時間が異なります。
同様に、下肢動脈エコー検査では、動脈硬化や血管の詰まりの有無を検査します。
動脈の狭窄や閉塞などを確認し、閉塞性動脈硬化症の診断に効果的です。
また、動脈硬化の進行度なども壁の厚さを評価することで把握することができます。

注意事項

  • ピッタリとした服装は避け、足が出しやすい服装でお越しください。
  • 靴下やタイツは脱いでいただきます。